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背骨がない日本人 [社会を考える]

 高校時代にある若手教員がこんなことを言っていた。

 「東京では,ラッシュのときに,頑張ってつり革につかまってふんばっていたら,とても疲れるんですよ。乗客は前に傾いたら前に,後ろに傾いたら後ろに,流れに任せて,互いに他人につかまっている。傾いた先には誰かが押しつぶされているんでしょうね」

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ベトナム戦争とイラク戦争 [社会を考える]

 べトナム戦争というのはいつ始まっていつ終わったのかよく分からない戦争である。私も図書館に籠ってよくよく調べたことがあるが,はっきり言っていろいろとごまかされている戦争であった。南ベトナム政府に米国政府が軍事顧問(military adviser)を数千人も送って,戦争に介入していたのだが,ベトナム人民解放軍の抗戦が非常に強く,最後は国際世論の盛り上がりで,米国は負けてしまう。その当時,公平中立と自分で主張しているNHKでさえも,ベトナム人民解放軍のことを“ベトコン”と呼んでいた。

 イラク戦争も一応は終結したのだが,米軍は地方を掃討したり,住民を虐殺したり,刑務所でリンチをしているためか,都市への爆弾攻撃が続いている。したがって,この戦争もいつ始まっていつ終わったのか分からない戦争のようだ。ちなみにNHKは抗戦している人々を“テロリスト”と呼んでいるが,これもベトナム戦争時の“ベトコン”という蔑称にちなんでいるのかなとさえ思う。おそらく将来,正式な歴史本にはこの“テロリスト”には名前が与えられるだろう。

 デイビット・ハルバースタムという人は『ベスト アンド ブライテスト』(the best and the  brightest)という本で,ケネディ大統領のもとに集まった人々がどのようにしてベトナム戦争を導いたのかを描いている。米国で最も優秀で,最も賢明(the best and the brightest)とされた人たちがいかにして大きな政治的失敗を犯すかということが,描かれている。つまり,米国のエスタブリッシュメントの傲慢さが,戦争の原因だったとするのだ。残念ながらこの本にはケネディ大統領の暗殺の背景については,書かれていない。

ベスト&ブライテスト〈上〉栄光と興奮に憑かれて

ベスト&ブライテスト〈上〉栄光と興奮に憑かれて

  • 作者: デイヴィッド ハルバースタム
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 文庫

 戦争を導くためにケネディを暗殺したのだと主張するのは,ジム・ギャリソンである。ギャリソンは軍人上がりの地方検事だったが,軍隊的規律の正義感を持っていた。彼はケネディ暗殺のかどで元CIA職員たちを起訴する。関係者が次々と暗殺されたため,有罪にすることはできなかったが,それでもケネディ暗殺に問題提起をしたのである。

JFK―ケネディ暗殺犯を追え

JFK―ケネディ暗殺犯を追え

  • 作者: ジム ギャリソン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1992/02
  • メディア: 文庫

 水戸黄門ではないが,越後屋との癒着の結果,代官が悪事を働く。代官の悪事を暴こうとすると,口封じのために,関係者が亡き者にされたのである。権力というか,エスタブリッシュメントというのはどこの世界でも同じことをしているので,私は水戸黄門を見ると,しみじみと社会の真実を感じたりする。

 なお,エスタブリッシュメントというのは,国家や社会における支配層のことを指す。米国では東部の政治や経済を牛耳っている人たちのことである。日本では官僚や政治家,経済人やその血縁,閨閥などを指す。小泉純一郎などは大学在学中に婦女暴行事件を起こしたのに,政治力でもみ消したなどという疑惑が報道されるほどロクデモない奴なのに,どうして総理になれるんだと,いろいろと不思議に思う人は多いが,エスタブリッシュメントの世界というのはそういうモラルのない,きわめて利己主義的な世界である。

 
 

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中坊公平現象という謎 [社会を考える]

 中坊公平は弁護士(現在は廃業)で,日本弁護士連合会長をやった人である。その活躍ぶりが明らかになったのは,1997年のNHKのインタビュー特集がきっかけで,著書が何冊も出版された。そうした特集番組や著書の影響で,人気は数年続いた。住専問題を解決するために,RCC社長に就任したり,司法改革において,ロースクール構想を発案したり,一時は人気のあまり,総理候補にまでなった。

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記事翻訳テスト [社会を考える]

 メールのやり取りをするという方法で,記事翻訳のテストを受けた。経済関係の記事を2本訳すというものである。自宅で受ける関係か,辞書やネットなど何でも利用してよいという。

 課題文は難しく,歯が立たなかった。英検1級か,それ以上のレベルだと思われる。ネットを使っていいとのことなので,かなりの割合を翻訳ロボットに頼ってしまった。採点の結果,採用担当者に「翻訳ロボットを使ってはだめなのは当然です」と叱られるかもしれない。

 対策として,人民元切り上げの記事を2本ほど勉強していたが,英語力のさび付きと実力のなさを痛感してしまった。調べてみると,メールでやり取りした採用担当者は著書が何冊もある実力派の人らしい。気づいてから近くの書店で急いで1冊購入して,ちょっと勉強したが,間に合わなかった。

 英語については,「永遠の中級者」のレベルにいる人が多いという。そういった人は英検2級は持っているが,1級はなかなか取れず,通訳案内業試験の壁も越えられない。私は英検2級すら持っていないので,何ともはや,反省するしかないのだ。 

和英翻訳ハンドブック―新聞記事翻訳の現場から

和英翻訳ハンドブック―新聞記事翻訳の現場から

  • 作者: 根岸 裕
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 1999/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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No way [社会を考える]

 服部雄一氏(セラピスト)が「逃げ道のない社会」と題して,次のような文をウエブ上で発表している。一部を引用する。引用元http://www.sixam.co.jp/shinri/index.htm

 日本人は「ふつうの人生」――逃げ道のない管理された人生と呼ぶべきだがーーを否定する人に反感をもつ傾向がある。フリーターがいい例である。フリーターは会社に管理されるのを嫌い、パートタイムで働く人たちである。彼らはいつでも辞める自由を確保しながら、会社よりも個人の生活を大切にする。欧米風の言い方をすれば自由を大切にする人たちである。ひきこもりもフリーターも「ふつうの人生」を否定するが、フリーターは部屋に閉じこもらずに社会で生活していする。その意味ではひきこもりと違って社会参加している。しかし、「ふつうの人生」を否定するゆえに、フリーターも「考えが甘い」、「安易な生き方をする人たち」というレッテルを張られる。給料が安いので、将来は家庭をもつのも難しいだろう。

 では、「ふつうの人生」を真面目に生きれば幸福になるのか。「ふつうの人生」――何度も言うが、逃げ道のない管理された人生のことーーをやみくもに走ると、最後には過労死が待っている。過労死する人たちは、「考えが甘い」、「ガマンが足りない」という批判を恐れるために、働き続けて死ぬ人たちである。過労死は欧米では日本特有の現象として知られており、なぜ死ぬ前に転職したり、労働を拒否しないのか不思議に思われている。

 同氏は「いやなことを見ない人たち」と題する文を発表している。私が印象に感じたのは次の文である。一部を引用する。

 嫌なものを見ないクセを何度も繰り返すと自分のない人間となるが、自分の感情と意見ないと、人の話しを聞けず、ただ周りに合わせるだけで、誰とも議論ができなくなる。つまり、人との対立を避けて、その場しのぎだけの人生となる。

 嫌なものを見ない人たちはどこにでもいる。彼らには共通する性格があり、現実を見ないので常に認識が甘い、はっきりとものを言う人を「性格がキツイ」と批判する、都合が悪くなると心を閉ざす、嫌なことをすぐに忘れる、問題が深刻になるとその話題にふれないなどの特徴がある。つまり、彼らは真実と向き合おうとしない人たちでもある。これからの時代、嫌なものを見ない人たちは自分の子供とコミュニケーションができないので、子供が引きこもりになる可能性が高いと思う。

  最初の「逃げ道のない社会」について考えると, 日本は鎖国をしているのではないから,あるいは国全体が閉鎖国家というわけではない。日本人には国籍離脱の自由がある。世界中のほとんどの地域に自分の意志で行ったり,そこに住むことができる。したがって,一見,逃げ道のない社会というのは言い過ぎかもしれない。
 ところが一方で,どんな人でも,中学や高校で,あるいは職場で,実に息苦しいなと感じたことがあるだろう。そういう体験をすると,逃げ道のない社会という表現がとても的確なように感じられる。
 したがって,物理的に逃げ道がないというわけではなく,心理的に逃げ道がないと考えると,とても納得のいく文章である。
 また,ふつうの人生を真面目に送ると過労死が待っているというのも,私としては実感として納得できる。

 2番目の「いやなものを見ない人たち」というのは,そういう人があちこちにいるので,風刺なのかなと感じてしまう。私に言わせれば「タイプ・無能」である。
 そういえば,オーウェルの『1984年』というSFにこうした人物がよく出てくるが,社会が硬直化すると,こういうふうなズルイ傍観者タイプの人間が増えるのかもしれない。


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