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当面、全面禁煙の状態に [職場を考える]

 職場の喫煙者数人と個別に交渉をして、「(分煙が不完全な)喫煙室では吸わない」という約束を取り付けた。実質的に全面禁煙の状態となった。この交渉の過程では、冷静だったり、大胆だったり、攻撃したり、謝罪したり、などさまざまな駆け引きを繰り広げた。とりあえずは成果を上げたといえるだろう。この会社の社長は「結果を出す努力を」と業績について社員に奮起を促しているが、会社のほうは「受動喫煙の防止という結果」を出せていないのは皮肉なことである。

 経緯は多岐にわたるものの、交渉の過程で、非喫煙者の社員は「タバコの臭いがひどい」「息苦しい」「髪の毛や衣服に臭いが付いて、帰宅すると妻に小言を言われる」「他人への配慮がない」などといろいろと不満を抱えているということが分かった。だから、私に同情的であったり、陰で支援してくれたりしていた。職場では新入りである私のワガママというふうにはとらえられておらず、「長年の職場の怠慢を、事情を知らない新入りに指摘された」という状態らしい。

 まあ、職場の非喫煙者は不満があるが、我慢しているという状態だったらしい。不満を抱えて苦節数年である。別にこういう不満は抱えていたとしても、「修行になる」だとか「成長する」だとか「尊敬される」などということはない。おそらく毎日こういう我慢をするよりも、毎日滝に打たれり、毎日乾布摩擦でもしたほうがよほどタメになるだろう。さっさと文句を言えばいいのに、我慢しているから、タイヘンな状態になるのだ。

 驚いたのは、職場の非喫煙者には、ガンに罹患した者がいる。現在は非喫煙者だが、長年、タバコを吸い続けた末にガンになったらしい。ガン経験者は1人ではなく、複数である。そのうち1人は明らかにタバコが原因であろう箇所にガンを発生させたようだ。

 そういう事情だと、ガン経験者は「もう自分はタバコは止めた。タバコが悪いことをしみじみ、生きるか死ぬかの苦しみの中で学んだ。だから、他人のタバコも吸いたくない。何よりも受動喫煙することでガン再発が怖い」という気持ちであろうことは容易に予想できる。私がいろいろと交渉していることを知って、彼らが笑顔を示していたことがみてとれた。全体としては、職場の世論は私の味方である。

 煙害がひどいと感じたのは職場のかぜの流行である。契約社員、アルバイト、社員など合わせて10人近くが代わる代わるかぜで欠勤したことがあった。ある部門などはかぜの猛威で全滅して、業務がストップしたほどである。

 このようにかぜが猛威を振るうのは、煙害で職場の人たちの呼吸器機能が日常的に低下しているからである。このような危機的な状況下でも、喫煙者は平気でタバコをふかして、煙害を発生させていた。他人に対する配慮がまったくないといっていいだろう。

 私が煙害にこだわるのは-それは見方によっては小さなこと(a tiny thing)だと思われるかもしれないが-冷静な状態でモノゴトを考えたいからだ。考えてみよう、喫煙が許可された空間では非喫煙者がイライラする。ところが、喫煙が禁止された空間では喫煙者のほうがイライラする。なぜなら、数十分でニコチンの禁断症状を起こすからである。職場がビジネスの現場であるとすると、私が劣位の立場に立たないためには、どうしたらいいか考えた末の結果が、煙害に抗議するということなのである。 

 なお、喫煙というのは利害がまったく対立する問題なため、「タバコを吸う人の事情も考えてくれ」と言われても、どうしようもないだろう。社長室は喫煙可のようだから、仕事をサボって、社長の前で、心行くまでタバコを吸ってはどうかと私などは思うのだが、どうなのだろうか。


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タバコの匂い大嫌い

ご苦労様です!すごいですね。すごいことだとおもいます。ご自分の健康もさることながら、今まで我慢してきた先輩社員にも感謝されるのではないでしょうか。

なんかいっぱい書いたんですが、NGワードにひっかかるので、あきらめました、笑、、なんだろう。。。
by タバコの匂い大嫌い (2005-12-08 22:56) 

メイのかつおぶし

タバコの匂い大嫌いさんへ コメントどうもありがとう。ここ2-3日間、煙害がまったくなくて、ようやくキレイな空気を手に入れることができたなと思いました。ハネられる言葉は「完全」「無料」かもしれません(改善しました)。いろいろと交渉しましたが、大変な局面がありました。やはり長年のオカシサを急激に直そうとすると堂々とまたは、陰で「正しいことを言うな!!」などという意見が出てきます。「オカシイんじゃないか」などという中傷がありました。ただ、ガン経験者はなぜか非常にニコニコしていたのが印象的でした。
by メイのかつおぶし (2005-12-09 20:26) 

職場での喫煙の問題は
 1.目やのどに対する刺激、たばこ煙の影響で末梢血管が収縮することによる血行障害(手足が冷たくなる、頭が痛い)などの急性の健康障害を受ける。
 2.受動喫煙(環境たばこ煙曝露)後、数十年の長い潜伏期間を経て、慢性閉塞性肺疾患や肺がん、冠動脈心疾患や上記の様なさまざまな重大な健康被害を受ける可能性が高い。
 3.労働者が一定時間職場いることを労使契約に基づき義務づけられていることから、職場で喫煙をされたり、分煙が不十分であったりすると労働者個人の取り組みではそれを解決することができない。
 4.事業者には労働安全衛生法第3条(事業者の責務)として、「職場環境の実現と労働条件の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなければならない。」と義務づけられている。

1.2.については議論をすると、分煙論になるのですが、特に、職場の喫煙については、3.4.があり、憲法上も「職業選択の自由」が、「喫煙をしたい」という個人の権利を優先するとされるでしょう。

いずれにしても、よかったですね。
by (2005-12-13 23:19) 

メイのかつおぶし

dobbinさんへ タバコ問題についての詳しいコメントいただき、ありがとうございます。1,2についてはタバコの煙の健康に与える影響が大きいことが分かります。3,4については、法令の規定が不十分だと思います。もっと世論の力で、タバコの煙があまりない社会ができるといいと思います。
by メイのかつおぶし (2005-12-16 22:50) 

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