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ファシズム化する労働組合 [職場を考える]

 20-30歳代の若い世代から見ると,労働組合というのは古臭い,遅れているというイメージだが,厳しい就職戦線をくぐりぬけて,比較的伝統のある企業に入った場合にはちょっと違ったイメージになる。「怖い,当局みたいだ」というものだ。

 私はある会社に入っていたが,地方の事業所に本社労組の人が訪問に来ると,50-60歳代の同僚がいろいろと要望を出す。ただし,その口ぶりが「会社の人が来たので頼む」という感じなので,理解し難かった。「私たちが加入する労働組合の幹部の人が来たので,一緒に要求を実現しよう」という感じならまだ理解できる。労組の幹部は会社当局ではない。ユニオンショップ制なので,同僚はみんな組合員である。現に毎月5000円以上も給与から組合費が差し引かれているのではないか。

 組合幹部は成果主義を取り入れるという説明をしていたので,私は「それは反対である」という趣旨のことを述べて,ちょっと議論しようと思ったが,向こうは少し驚いた後,「委員長は全体の意見をまとめて成果主義を実行することができる。それだけの権限があるんだよ」と脅し始める。オイオイ。やはり,会社当局である。組合が温泉地でやっている大会にも参加したことがあるが,少し違う意見を言うと,「委員長は何を実現するかどうか,それだけの権限がある」ということを強調される。はっきりと脅しである。

 労働組合は,労働組合法という法律で保護された団体で,民主主義国家では,労働組合が民主的に運営されることが前提である。ところが,こういうふうに労働組合がファシズム化しちゃった場合はどうするかということについては議論がある。まず,民主主義国家ではファシズム化は起こらない。ところが日本やドイツなどでは民主主義の伝統がないから,そういうことが起こっちゃうので,ドイツなどの学者はそれについて(労働組合の組合員に対する統制権というテーマで)議論している。結論は「どうしようもないねえ」というものらしい。労働組合の非民主化,私の言葉でいうと労働組合のファシズム化には法律ではどうしようもないらしい。

 こういう現象は,日本の大企業の中ではどこでも起こっている。ユニオンショップ制だから,組合員を脱退すると組合の側は会社と結託して脱退を申し出た人間を解雇するかもしれない。実際はどうか分からないから,勇気がある場合は,脱退して一般労組にでも入るのオモシロイかもしれない。あるいは,その後労働組合を自分で勝手に作って,労働行政当局に届け出るのもいいかもしれない。


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