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トヨタ・システムを批判する [仕事・職場を考える]

 トヨタという会社は純益1兆円もあって,とても儲かっている。経営者の豊田さんは日本経団連会長でもある。愛知博はトヨタの本社最寄でやっているし,中身はトヨタ博である。トヨタという企業の特徴は,トヨタ・システムというものである。在庫を置かず,その都度発注するものだという。この発注の際に「カンバン」という発注票を使うので,トヨタ・システムはかんばん・システムと呼ばれたこともあった。トヨタ・システムの内容は知られていない。企業秘密である。

自動車絶望工場―ある季節工の手記

自動車絶望工場―ある季節工の手記

  • 作者: 鎌田 慧
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1983/09
  • メディア: 文庫

 トヨタ・システムへの批判は,鎌田慧という人が書いた『自動車絶望工場』に詳しい。半年契約の工員がベルトコンベアーで自動車の部品を組み立てるのだが,人間の能力の極限まで時間を削るので,体が持たなかったり,労災事故での死傷が多いようである。もっとも,さらに自動化されているので,現在のトヨタの工場でどういう作業をしているのかは分からない。もう1つは,在庫を置かないため「道路を倉庫代わりに使っている」というものである。交通渋滞や環境への配慮がまったくないというのである。

 コンビニエンスストアなどもトヨタ・システムだという。コンビニ近くによくトラックが止まっているが,あれは日に何度もある発注に応じて,トラックが製造工場から商品を運んでいるのである。

 郵政民営化で,郵政公社の中にもトヨタ・システムが入ってきた。豊田さんが財界総理なのだから旗を振っているらしい。ストップウオッチで職員を管理する人がいて,極限まで作業効率を高める。過労や自殺が増えているという。知り合いの就職カウンセラーは「郵政公社のアルバイトをやっている若い人が,この効率化に耐えられなくてずいぶん辞めている」と話していた。最寄の郵便局本局は大きな「長期アルバイト募集」の垂れ幕を掲げている。いつも人不足らしい。おそらく辞める人がとても多いのだろう。

 私はトヨタ・システムに反対である。利益が上がっても,職場の人が過労になって,労災事故が起きたら暗い気持ちになる。なんというか,効率効率で,職場で「考える」ということをしなくなるのではないかと思う。仕事というのは人間が成長する場でもあるので,何でも効率で片付けると精神もおかしくなるのではないだろうか。

 ちなみに,愛知博が開かれている場所は,地元の人が「森を開発するな」と反対したところで,愛知博は巨大な環境破壊をしているといえる。「愛・地球博」ではなく「環境破壊博」である。せめて,早めに終わらせて植林でもして欲しいものである。


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