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坂本弁護士事件の謎 [社会を考える]

  1989年11月に坂本堤弁護士一家が殺害された。拉致された現場というのを訪れてみた。拉致された現場は,望洋台駅付近だという。駅から10分ほどのところであった。今も現場のアパートがある。

 この事件は謎が多い。判決などによると,アパートでオウムの信徒に殺害されたとある。ところが,遺体が発掘されたのは長野など3県にまたがる山奥だ。親子3人をそれぞれ違う県に埋めたのである。これは警察の管轄のことをよく知っている人間がやったに違いない。警察というのは都道府県ごとに分かれているので,お互いに仲が悪かったりして,連絡が悪い。ある県警が遺体がたまたま1体見つけても,他の県警と協力しあって,県境付近を捜すということは難しい。

 判決によると,オウムの信徒が埋めたという。宗教関係者がこういう警察の管轄を考えた犯罪をするのはちょっと考えにくい。

 

全真相 坂本弁護士一家拉致・殺害事件

全真相 坂本弁護士一家拉致・殺害事件

  • 作者: 江川 紹子
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 もう1つ,この事件に詳しい江川紹子さんのことだ。彼女の著作によると,彼女は神奈川新聞社会部に勤めていて,オウムに入信した子どもを持つ家族を横浜法律事務所(坂本弁護士が勤めていた)に紹介したという。あまり知られていないが,ジャーナリストは「当事者にならない」という不文律がある。最も新聞記者はジャーナリストじゃないという向きもいるのでちょっと考えこんでしまうが,普通これを守っている。たとえば,事件が起きると警察に通報するという役割をジャーナリストは持たない。じっとみて記事にするのが仕事である。警察に通報すれば,それは自分が記事の中に出てこなければいけないので,当事者になる。
 そう考えると,江川さんがオウムに悩む家族を弁護士に紹介したのは,この不文律違反といってよい。人間的な行動だけれども,江川さんはすでに記事を書くことができないだろう。そもそも,なんでそんなに江川さんは当時暇だったのかということが疑問である。いくら暇な地方新聞でも社会部は忙しい。暇さえあればサツ周り(事件事故取材)で警察に張り付きで,確かに公判は追うが,数多い弁護士事務所と特定の関係を築くために時間を使うことができるというのはちょっと考えにくい。著書によると,江川さんはその弁護士事務所で坂本さんと一緒にいろいろな作業をボランティアで手伝ったという。デキナイ記者なら,社会部から飛ばされるだろうし,デキル記者なら,そんなに暇ではない。どうも謎である。

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