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記者稼業の実情 [職場を考える]

「新聞記者」卒業―オレがブンヤを二度辞めたワケ

「新聞記者」卒業―オレがブンヤを二度辞めたワケ

  • 作者: 古川 利明
  • 出版社/メーカー: 第三書館
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 調べてみると,マスコミ関係で記者職は全国で5000人程度である。医者や弁護士,大学教員,官僚などはその数倍以上の人数がいるから,人気の職業のうえ,成るのが難しい仕事といってよいだろう。

 筆記試験は難しい。50,60倍を突破した上で,2-3倍程度の面接を受ける。私が受験したときは4000人以上から47人を選んでいたようだった。

 ただし,1つの会社が春と夏の2度受験の機会があるうえ,新聞社といってもいくつかあるから,しっかり勉強すればチャンスがないわけではないだろう。私も筆記試験が通ったのは全国紙のA社とY社だけで,第一志望の地方紙H社や放送局のNなどにはひっかからなかった。

 大学生などは学歴(正確には,有名大学を卒業したかどうかの学校歴)を気にするが,私が入ったとき,同期先輩上司を見回すと,慶応,東大,早稲田などが多かった。あと公立系の外語大というのもやや多い。私は地方大卒だし,同じ大学の人はほとんどいなかった。

 ただし,上司などには早稲田の文学部に入ったものの,5年も6年もかかって卒業して,たまたま受けたら受かったとか,卒業して就職のチャンスがあったのに逃げていて何年も警備員のアルバイトをしていた「だらしない系」みたいのが多かった。同期にも慶応早稲田だけど留年浪人合わせて何年とかという人が多い。

 私のときは就職難の始まりで,なんというかそういうだらしのないことをやっていたら,新聞社はおろかどこにも就職できなかったろう。

 記者はヤクザなところがあるから,そういう「だらしない系」の方が向いているだろう。したがって,私はあまり向いていたとはいえない。

 この間もあるネット新聞社の記者に取材を受けたので明かしたが,上司にはアルコール依存症が多い。「なんだてめー!」とか「なめてんのか!」とか,話していて冷静さを失うような人が多い。キレてしまうのである(自分がキレやすいのに,キレる子どもについて取材しているのはあきれたものである)。アルコール血中濃度が高いとコルサコフ脳症など治らない精神病にかかるのだという。主要な症状に「性格の変化」などがある。あとガンが相当多い。50前後にかかる。不規則な生活とストレス,アルコール,煙草のせいだろう。もともとだらしない性格なので,生活をコントロールできないのだろう。借金まみれ,離婚も多い。一般の社会よりもはるかに高い割合で,オカシナ人が多い。オカシイからといって,記事をよく書くということもないので,「ヘンな性格の異才」というわけでもない。

 なんというか,総合的にみると,転勤が多いし,休日は少ないし,単身赴任時には家族からは見放され,体はガタガタになるし,あんまりいい人生を送っているとはいえないだろう。そもそも「だらしない系」で努力や勉強をあまりしないのだから,それに応じた人生であるとも言えるかもしれない。

 「新聞社に受かるでしょうか」のような質問を数回受けた。「だらしない系」なので向いているなあと思う人がいるけれども,そういう人は筆記試験に通らないだろう。筆記試験には努力が必要だ。一方で,真面目な人はそもそも向いていない。何とも難しい。そういうところがマスコミ受験を難関にしているのかもしれない。


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